制作会社と連絡が取れないまま放置…2025年のWordPressが抱える深刻な問題
はじめに|2025年、WordPressを放置する企業が急増中
2025年現在、WordPressは世界シェアでもトップクラスのCMS(コンテンツ管理システム)として、多くの企業・店舗・団体で利用されています。
しかしその一方で、「作ったまま放置されているWordPressサイト」も年々増加しているのが現状です。
よくある状況としては、次のようなものがあります。
- 制作してくれた担当者が退職してしまった
- 制作会社と連絡がつかなくなってしまった
- 更新方法が分からず、そのまま数年放置している
- 忙しくて「とりあえず今は触らない」で後回しになっている
- WordPressやプラグインのアップデートが怖くて何もしていない
こうした「放置WordPress」は、見た目には一見問題なく動いているように見えても、水面下でさまざまなリスクが蓄積しています。
本記事では、
「放置しているWordPressサイトは2025年現在、どんな状態になりやすいのか?」
を、わかりやすくまとめました。
放置されたWordPressサイトに起きている5つの深刻な問題
① セキュリティリスクが急上昇(攻撃数は年々増加)
WordPressは世界的なシェアが高い分、攻撃者にとっても「狙いやすい標的」になっています。
2024〜2025年にかけては、攻撃の自動化がさらに進み、放置されたサイトほど狙われやすい状況です。
実際に増えている攻撃としては、次のようなものがあります。
- 管理画面(ログイン画面)への不正アクセス
- サイトの改ざん(トップページを書き換えられる など)
- マルウェアを仕込まれ、スパムメール送信に悪用される
- 海外サーバーからのブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)
特に、古いまま放置されたプラグインやテーマの脆弱性が狙われるケースが非常に多く、
アップデートやメンテナンスを長期間行っていないサイトほど、リスクは高くなります。
② プラグインの互換性切れで、サイトが表示崩れ
WordPressは「本体(コア)」「テーマ」「プラグイン」が組み合わさって動いています。
このバランスが崩れると、ページの表示崩れや機能停止につながります。
放置されているサイトでよくあるパターンは、次のようなものです。
- 一部のプラグインだけが古く、他と相性が悪くなっている
- テーマが新しいWordPressやPHPに対応していない
- プラグイン同士の相性が悪くなり、エラーが増えている
その結果として、
- トップページのレイアウトが崩れる
- ボタンをクリックしても反応しない
- 管理画面に「エラー」や「警告」が多数表示される
といった症状が発生します。
2025年はWordPressやプラグインのアップデート頻度も高く、互換性切れのトラブルは今後も増えていくと考えられます。
③ PHPやサーバーのバージョン終了で「突然真っ白」に
WordPressは、サーバー上で動いている「PHP」というプログラミング言語によって動作しています。
このPHPにも、サポート期限やバージョンアップが存在します。
最近増えているのが、サーバー会社側でPHPバージョンの切り替えや終了が行われ、その影響で
「ある日突然、サイトが真っ白になった」
というケースです。
よくある事例としては、
- 「critical error」と表示されてサイトが表示されなくなる
- 管理画面にログインできなくなる
- 一部のページだけエラーになる
原因として多いのは、
「古いテーマやプラグインが、新しいPHPに対応していない」
ことです。
放置していると、知らないうちにサーバー側がバージョンアップし、トラブルに繋がることがあります。
④ Google検索順位の低下(Core Web Vitalsの悪化)
2024年以降、Googleは「サイトの表示速度」や「ユーザー体験(UX)」をより重視するようになっています。
WordPressを放置していると、表示速度が遅くなり、Core Web Vitals の評価が悪化する傾向があります。
放置サイトでよく見られる状態は、次の通りです。
- 画像サイズが大きく、表示に時間がかかる
- 不要なプラグインが多く、ページ読み込みが重い
- キャッシュが最適化されていない
- モバイル表示が最適化されていない
こうした要素が積み重なると、検索順位がじわじわと落ちていき、新規のお問い合わせや集客にも影響します。
「最近お問い合わせが減ったな…」と感じている場合、サイトの技術的な問題が影響している可能性もあります。
⑤ 問い合わせフォームの不具合・メール不達の増加
実は、最も怖いトラブルの一つが、問い合わせフォームの不具合やメール不達です。
具体的には、次のような問題が起きているケースがよくあります。
- プラグインの仕様変更で、メールが送信されなくなっていた
- サーバー側のメール機能の設定変更で、エラーが出ていた
- スパム判定されてしまい、受信ボックスに届いていなかった
怖いのは、これらが見た目では分からず、長期間放置されてしまうことです。
「半年以上、お問い合わせが一件も来ていない」と思っていたら、
実はフォームが壊れていただけだった、という事例も少なくありません。
売上や機会損失に直結する部分なので、定期的な確認が必要です。
放置されがちな原因は「担当者不在」「制作会社に連絡がつかない」
よくある放置のパターン
なぜここまで多くのWordPressサイトが放置されてしまうのでしょうか。
ヒアリングをしていると、次のような理由がよく挙がります。
- 社内でWordPressに詳しい人がいなくなってしまった
- 制作を依頼した会社や担当者と連絡が取れない
- 軽微な修正を頼みにくく、結局そのままにしている
- 更新作業の見積もりが高く、後回しにしている
- そもそも何から手を付けていいのか分からない
つまり、多くの企業にとってWordPressは、
「触るのが怖い」「誰に相談していいか分からない」
存在になってしまっているのです。
企業が放置してしまう“心理的ハードル”
技術的なことだけでなく、心理的なハードルもあります。
- 「下手に触ってサイトを壊したらどうしよう」という不安
- 「ちょっとだけ修正をお願いするのは申し訳ない」という遠慮
- 「予算をどれくらい見ておけばいいのか分からない」という不透明さ
こうした不安や遠慮が積み重なり、結果として「とりあえず今はいいか」となり、そのまま放置されてしまいます。
2025年にやるべきWordPressサイトのメンテナンス
では、2025年の今、放置しているWordPressサイトに対して具体的に何をすれば良いのでしょうか。
最低限やっておきたいポイントを5つに絞ってご紹介します。
① WordPress本体・テーマ・プラグインのアップデート
まずは、WordPress本体(コア)、利用中のテーマ、プラグインを最新の安定バージョンに近づけることが重要です。
- アップデート前に必ずバックアップを取る
- 一度にまとめてではなく、少しずつ段階的に更新する
- 不要なプラグインは削除する
無闇にボタンを押して更新するのではなく、「事前バックアップ」と「動作確認」をセットで行うことがポイントです。
② PHPバージョンの確認・更新
サーバーの管理画面から、現在利用しているPHPのバージョンを確認し、サポート期間内のバージョンへ切り替えることが重要です。
- 古いPHP(サポート終了済み)を使い続けない
- テーマやプラグインが対応しているバージョンを確認する
- 不安な場合はテスト環境で試す
PHPバージョンの更新は、セキュリティと表示速度の両方に影響します。
③ セキュリティ対策(バックアップ・ログ監視)
万が一トラブルが発生しても戻せるように、定期的なバックアップは必須です。
- データベースとファイル両方のバックアップを取得する
- バックアップデータをサーバーとは別の場所にも保管する
- 管理画面への不正ログイン試行を監視する
加えて、ログインURLの変更や、二段階認証の導入など、できる範囲でセキュリティを強化しておくと安心です。
④ 表示速度の改善・不要プラグインの整理
検索順位にもユーザー体験にも影響するのが、表示速度です。
- 画像のサイズを最適化する(必要に応じて圧縮)
- 使っていないプラグインを停止・削除する
- キャッシュ系プラグインの導入・設定
- トップページに重いスライダーなどを置きすぎない
「とりあえず便利そうだから」と追加したプラグインが、サイト全体の速度を落としているケースも少なくありません。
一度、棚卸しをしてあげるだけでも改善されます。
⑤ 保守会社との契約または外部パートナーの確保
最も重要なのは、「何かあったときに相談できる相手を確保しておくこと」です。
社内に専任の担当者がいない場合は、
- WordPressに詳しいフリーランスや制作会社と保守契約を結ぶ
- 軽微な更新やトラブル相談をお願いできる窓口を持つ
といった形で、「放置しない仕組み」を作ることが、長期的な安心につながります。
実際にあったトラブル事例(よくあるケース)
ここで、実際によくあるトラブルの一例をご紹介します。
- 3年間未更新のサイトで、サーバーのPHP更新後にサイトが真っ白になった
- 問い合わせフォームが1年以上正常に送信されておらず、問い合わせゼロが続いていた
- 古いテーマの脆弱性を突かれて改ざんされ、閲覧者に不審なページが表示されていた
- 制作会社が閉業してしまい、誰もサイトを触れない状態になっていた
- バックアップがなく、復旧作業とリニューアルで大きなコストがかかった
どのケースも、共通している原因は「放置」です。
少しのメンテナンスや点検をしておくだけで、防げたトラブルが多くあります。
まとめ|放置WordPressは“見えない負債”。2025年は早めの点検を
WordPressサイトは、公開した瞬間がゴールではなく、「運用・メンテナンス」がスタートです。
放置されたWordPressには、
- セキュリティリスクの増加
- 表示崩れやエラー
- 検索順位の低下
- 問い合わせフォームの不具合・メール不達
- 復旧に大きなコストがかかるリスク
といった問題が、“見えない負債”として積み重なっています。
もし、この記事を読んでいて
- 「数年間、WordPressを触っていない」
- 「制作会社や担当者に連絡できない」
- 「不具合が出ている気がするけど、どうしていいか分からない」
といった不安が一つでもあれば、2025年のうちに、一度サイトの点検を行うことを強くおすすめします。
無料診断・保守サポートのご案内
当方では、次のような方を対象に、WordPressサイトの「放置診断」や「保守サポート」を行っています。
- 制作会社に連絡がつかなくなってしまった
- 担当者が退職して、社内に分かる人がいない
- アップデートやPHP更新が不安で手を付けられていない
- 最近、問い合わせやアクセスが減っている気がする
まずは現在の状況をヒアリングし、必要な対策とおおよその費用感を分かりやすくご説明いたします。
「とりあえず相談だけ」でも構いませんので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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